すべての企業は、自社の社内規程に基づいて業務を行っており、少なくともそのように努めています。従業員に対しては安全教育が実施され、それぞれの職務や責任に応じた社内規程の周知が行われます。一部の社内規程は、業務の特性や種類にかかわらず全従業員に適用され、遵守が義務付けられています。
しかし、交代制勤務(ローテーション勤務)の体制下では、必ずしも期待通りの効果が得られるとは限りません。従業員が勤務シフトに入る際、主要な社内規程をすぐに思い出せなかったり、緊急時の初動対応、鉱山指令室の電話番号、基本安全ルール(以下、CSR)、あるいは作業安全分析(以下、JSA)について即座に説明できなかったりすることがあります。
緊急時の対応手順やCSR、JSAの知識不足は望ましくない結果を招く恐れがありますが、従業員がそれらを忘れ始めた場合、どうすればよいのでしょうか?その解決策となるのが、胸ポケットにすっきり収まるポケットガイドです。
そこで、私たちはポケットガイドを作成し、印刷所に発注しました。その後、このガイドを各部門の責任者全員に配布し、従業員へ手渡してもらいました。新規採用者に対しては、入社時の労働安全導入教育の際に配布するようにしました。
各部門でリーダーシップ・セーフティ・ウォークを実施した際、従業員に対して社内規程に関する知識や、労働安全ポケットガイドの携帯状況、その内容および実用性について質問しました。特筆すべきは、全員がガイドを携帯しており、ヒアリングの際には実際にそれを参照して答える従業員もいたことです。胸ポケットに収まるサイズ感が好評で、緊急時の対応手順やCSR、JSAを必要に応じて素早く確認するのに役立つとの声が寄せられました。
その後、このポケットガイドはすべての事業所で活用することが推奨されました。
