労働安全衛生分野における国際規格の導入は、しばしば官僚的な手続きと見なされます。しかし、OHSAS 18001からISO 45001への移行は、安全問題を企業のビジネスプロセスに統合するための新たな機会をもたらします。本ウェビナーでは、Coca-Cola HBC RussiaのHSEマネージャーであるナタリア・コワレワ氏が、大規模な生産ネットワーク全体でのマルチサイト認証と規格要件の適応に関する実践的な経験を共有します。
講演者は、プロセスアプローチと組織の状況分析に焦点を当て、新規格の主な違いを解説します。以前の仕様とは異なり、ISO 45001では、従業員の健康に対する内部リスクだけでなく、法改正、ステークホルダーの期待、ビジネス環境の影響といった外部要因も考慮することが求められます。
ISO 45001導入時の主な課題の1つは、HSE問題に対する従業員の名目上ではない実質的な参加を確保することです。講演では、製造、物流、工場経営陣など、さまざまな部門の代表者で構成される労働委員会の設立メカニズムについて詳しく検討します。
講演者は、ビジネスプロセスのリスク評価という規格の新しい要件に企業がどのように対応しているかを実例を用いて示します。環境要因を分析することで、新たな衛生基準の導入や経済状況の変化などにタイムリーに対応することが可能になります。
ビジネスリスクの評価には、事象の発生確率と、評判、製品品質、追加の管理努力の必要性、従業員の安全への影響を考慮したマトリックスが使用されます。リスクが高いと判断された場合、許容可能なレベルまで低減するための行動計画が策定され、リソースが割り当てられます。